Overseas Internship海外インターンシップ
国連機関などへ独自枠でインターンシップ
国連機関など世界の舞台で海の問題に取り組むプロの仕事を、その現場に滞在して肌で感じることができるのが、海洋学際教育プログラムのインターンシップ制度です。プログラムでの選考を経て、2〜3か月の長期にわたり派遣されます。日本財団の支援により、渡航旅費と滞在費を支給します。
2014年度の制度発足からこれまでに、国際連合食糧農業機関(FAO、伊ローマ)、国際連合工業開発機関(UNIDO、オーストリア・ウィーン)、国際海事機関(IMO、英ロンドン)、国際原子力機関(IAEA、オーストリア・ウィーン)など16機関に60人以上を送りました。海洋アライアンスでは各機関の協力で独自の受け入れ枠を確保しており、一般公募のインターンシップより実現しやすくなっています。
派遣実績(2014~2022年度)
派遣先機関名 | 派遣地域 | 派遣学生数/年度 | ||||||||
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2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | ||
国際連合食糧農業機関 (FAO) | ローマ | 2 | 1 | - | - | 2 | - | 1 | - | 1 |
モーリシャス | - | - | 1 | - | - | - | - | |||
国際水路機関事務局 (IHO) | モナコ | 1 | - | - | - | - | 1 | - | - | 2 |
太平洋津波警報センター (PTWC) | ホノルル | 1 | 1 | - | - | - | - | - | - | - |
国際津波情報センター (ITIC) | ホノルル | 1 | 1 | - | 1 | - | 1 | - | - | - |
国際海事機関 (IMO) | ロンドン | - | 2 | - | 2 | - | 1 | - | - | - |
東南アジア漁業開発センター (SEAFDEC) | バンコク | - | 1 | 1 | 2 | - | - | - | - | - |
国際連合工業開発機関 (UNIDO) | ウイーン | - | - | 4 | 5 | 3 | 1 | - | 2 | - |
国際原子力機関 (IAEA) | ウイーン | - | - | 2 | 1 | - | - | - | - | 2 |
モナコ | - | - | - | 1 | - | - | - | |||
ユネスコ政府間海洋学員会 (UNESCO/IOC) | オステンド | - | - | 1 | - | 1 | - | - | - | - |
ヴェニス | - | - | 1 | - | - | - | - | - | - | |
一般枠 | - | 1 | 1 | 2 | 2 | - | - | - | - | - |
合計 | 6 | 7 | 12 | 14 | 6 | 4 | 1 | 2 | 5 |
海外インターンで自分の「常識」を覆す(体験談)
羽根由里奈さん(東京大学大学院農学生命科学研究科特任助教)
海外インターンシップは、これまで当たり前だと考えていた「常識」を良い意味で覆すことができる非常に貴重な経験です。国際水路機関(IHO)での2か月間にわたるインターンシップでは、「WMO、IAEA、IMOなどさまざまな国際機関で実施されている人材育成プログラムの有効性をモニタリングおよび評価する手法について調査し、IHOに適した手法を新たに提案する」という課題に取り組みました。
世界をリードする専門家たちの膨大な知識量や仕事に対する情熱に日々大きく刺激を受けながら必死に食らいついていくことで、インターン終了時にはプロジェクトヘッドの職員と対等にディスカッションが出来るまでに成長しました。
業務用語は英語ですが、フランス語やスペイン語などの多言語がつねに飛び交う環境でした。今までの常識が海外では通用しないことや、自分にはない考え方や発想と出合うたびに、これまで見ていた自分の世界がまだまだ小さいものであるということを身をもって体験し、視野は無限に広がることを学びました。