東京大学 海洋アライアンス 日本財団

ABOUT US海洋アライアンスとは

海の研究者のネットワーク組織

世界の国々が共存する場である海洋はいま、さまざまな社会的な課題を抱えています。漁業資源の問題にしても地球温暖化への対応の問題にしても、その解決には文理を超えた多くの領域の専門知を結集する必要があります。そのためのネットワーク組織が東京大学海洋アライアンス連携研究機構です。

海洋アライアンスは現在、東京大学の7研究科と5研究所の協力で運営されています。2007年7月に設立され、現代の海洋に問題意識をもつ教員・研究員が、日本財団の助成を得て研究プロジェクトと大学院教育を進めています。

研究プロジェクトの推進と大学院教育

大学院教育として実施している「海洋学際教育プログラム」は、「文理横断」「現場密着」がキーワードです。履修科目には海の物理学、生物学から沿岸の管理や水域保全、国際海洋法制度まで含まれています。また、国内外で海の課題と取り組む組織の現場を体験できる「海外インターンシップ」「国内インターンシップ」も用意しています。深い専門性と幅広い視野を持ち、国際舞台でリーダーシップをとれる次世代の人材を育てることが狙いです。

海洋アライアンスが進める研究プロジェクトの特徴は、手遅れにならないうちに早急に解決策を講じるべき社会的な問題に取り組んでいる点にあります。地球温暖化による海面水位の上昇で沈みかけている島の対策、輸入魚介類とともに国内に入り込む海洋生物の感染症を防ぐ情報の発信などがその例です。