東京大学 海洋アライアンス 日本財団

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シンポジウムレポート

【シンポジウム】海洋リテラシープログラム「第5回東京大学海洋教育フォーラム」(2017/7/22)

東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター(以下、センター)と日本財団は、文部科学省の後援により、2017年7月22日(土)、東京大学情報学環福武ホールにおいてシンポジウム「第5回東京大学海洋教育フォーラム「海洋教育」を問う:環境・生命・安全」を開催した。

センターは、2010年10月の設立以来、「海洋教育コロキウムシリーズ」として初等中等教育における海洋教育の普及促進を目的とした様々な会合を開催している。今回のイベントでは、「海洋」というテーマが私たちの生活にあらゆる観点でつながりを持っていることや、その領域横断性、学際性について改めて確認し、「海洋教育」の目的や定義、意義について、今一度根本から問い返すことを目的に開催された。約80名の参加者は、海洋関係の研究者や、小中高教員を中心とする教育関係者が多かった。

まず、センターより本イベントの開催についての趣旨説明を行った。続いて、文部科学省より新学習指導要領における海洋教育の可能性について発表を受けたのち、海洋教育に関わってきたアクターの代表者(日本海洋学会、日本船舶海洋工学会、JAMSTEC/GODAC、金沢大学)より、活動の説明と各々にとっての「海洋教育」の理解と目標が述べられた。その後、センターによるコーディネートのもと、発表者相互とフロアを交えたディスカッションが実施され、それぞれの取り組みの意義と、「海洋教育」が目指すものについての議論が交わされた。

海洋教育の根本に「環境・生命・安全」という3つの優先事項を措定しようと考えるセンターの提案や、発表者各々の海洋教育実践から得られた示唆について、全国から集まった参加者同士の議論や意見交換が本編後の懇談会の時間まで闊達に行われ、密度の濃い時間となった。

会場の様子

会場の様子

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