東京大学 海洋アライアンス 日本財団

TOPICS on the Ocean

シンポジウムレポート

【報告】海洋アライアンスシンポジウム 第5回東京大学の海研究「地球システムとしての海」(2010/7/12開催)

海洋アライアンスシンポジウム

第5回東京大学海研究「地球システムとしての海」

2010年7月12日(月)10時から17時まで,理学部「小柴ホール」にて,海洋アライアンスシンポジウムの第5回東京大学の海研究「地球システムとしての海」が開催され,学内外から241名の参加者が集まった.当初は小柴ホールの席数に対し2倍の参加登録があり,エントランスホールのプラズマディスプレー前に50席を設けたが,実際の講演を聴こうとする参加者でピーク時にはホールがいっぱいになり,着席できなかった参加者も多く,大変申し訳ない状況であった.

開始に先立ち,木暮副機構長が企画の趣旨を述べ,軌道に乗り始めた海洋アライアンスの活動状況を簡単に説明した.今回のシンポジウムでは,「大気から深海までを探る」「海を知る技術」「世界の海を知るために」という3つのセッションで行われ,海洋アライアンスならではの幅広い研究・教育活動についての発表があった.

講演中の様子.

講演中の様子.

活発な質疑.

活発な質疑.

海洋学際教育プログラムの履修生による国際会議での学習の報告.

海洋学際教育プログラムの履修生による国際会議での学習の報告.

今回は,海洋アライアンスメンバーによる通常の講演に加え,海洋アライアンスの部局横断型教育プログラム「海洋学際教育プログラム」を履修している大学院生3名による,フィリピン・マニラで開催された国際会議に出席して,現場で学んだ内容が報告された.こうした報告はこれまでにないもので,海洋アライアンスの教育の成果の一つである.各講演後の質疑は何れも活発で,5回目の今回は,海洋アライアンスのシンポジウムが企画として定着し認知されているという感想を強く持った.

最後に,浦機構長が挨拶して閉会となった.山上会館で行われた懇親会への参加者数は,シンポジウム会場と離れていたためか例年を下回ったが,最後まで活発な情報交換が行われていた.

プログラムの詳細は以下の通りである.

プログラム

企画の趣旨

木暮一啓(海洋アライアンス副機構長,大気海洋研究所)

--大気から深海までを探る--

気候システムにおける海洋

渡部雅浩(大気海洋研究所)

深海の雲と微生物

砂村倫成(理学系研究科)

耳石から魚の生活史を探る

黒木真理(総合研究博物館)

--海を知る技術--

海洋環境モニタリングのための新技術開発

福場辰洋(生産技術研究所)

海洋エネルギーの利用実用化にむけて

高木健(新領域創成科学研究科)

--世界の海を知るために--

PEMSEA Youth Forum報告

持留宗一郎(公共政策大学院)
高砂友里子(学際情報学府)
神山龍太郎(農学生命科学研究科)

国連海洋法条約における海洋科学調査とは何か

許 淑娟(公共政策大学院)

「うみあるき」ICTプラットフォーム

松浦正浩(公共政策大学院)

挨拶

浦 環(海洋アライアンス機構長,生産技術研究所)

シンポジウムレポートトップに戻る