東京大学 海洋アライアンス 日本財団

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シンポジウムレポート

【【報告】海洋アライアンスシンポジウム第4回東京大学の海研究「海の現在と明日」

報告:海洋アライアンスシンポジウム

第4回東京大学の海研究「海の現在と明日」

2009年7月14日(火)弥生講堂にて、海洋アライアンスシンポジウム・第4回東京大学の海研究「海の現在と明日」が開催され、学内外から330名(懇親会参加53名)の参加者が集まった。

今回のシンポジウムでは、「海の研究最前線」「海を取り巻く諸問題」「明日の海洋学をめざして」という3つのセッションと、「総合討論」の4部構成で行われ、海洋アライアンスならではの幅広い研究・教育活動についての発表があった。開演に先立ち、浦環機構長があいさつ述べ、同時に海洋アライアンスの活動内容も紹介した。

「海の研究最前線」では、九州西方沿岸域を襲う巨大波「あびき」の発生メカニズムやメタンハイドレートの資源としての可能性、地球温暖化が海にもたらす影響についての発表があり、参加者から多くの関心を集めた。

「海を取り巻く諸問題」では、水没の危機にある沖ノ鳥島を維持する取り組みや日本型海洋保護区の特徴とその国際的な位置づけ、さらには海賊対策の現状と法的対応といった多岐にわたる発表が行われた。

「明日の海洋学をめざして」では、音響映像による水中生物の観測技術や「バイオロギングサイエンス(計測機器を海洋動物に装着して水中行動と環境の情報を把握し、海や海洋動物の未知の世界を総合的に理解するシステム科学)」 といった最先端研究が紹介された。また子供たちを対象とした、白鳳丸見学ツアーや実習の様子も紹介された。

講演を聴くたくさんの参加者

講演を聴くたくさんの参加者

質疑応答の様子

質疑応答の様子

最後に以上の3セッションを踏まえた総合討論が行われた。参加者から多くの質問や感想・意見が寄せられ、海洋研究に対する関心の高さを伺うことができた。

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