2021/04/01
東京大学の大気海洋研究所と社会科学研究所は、三陸の海と社会のかかわりを研究する地域連携プロジェクト「海と希望の学校 in 三陸」を、大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センター(岩手県大槌町)で進めています。その活動の一環として岩手日報社の子ども新聞「日報ジュニアウイークリー」に2016年から2020年まで連載した記事をもとに、「さんりく 海の勉強室」(岩手日報社)をこのほど出版しました。
「海の生き物編」「海のしくみ編」「海と生活編」「さんりくの未来編」に計50本の記事を収録しました。おなじ「かいそう」でも海藻と海草は違う。日本ではおなじみの毛ガニは、じつは世界的には珍種。全国の「磯ラーメン」を食べ比べると、その地域の磯と暮らしの関係が見えてくる。最近の研究成果のほか、そうした意外な面白話も、しっかりした研究の世界を背景にして紹介しています。小学生から大人まで楽しめる内容です。
編者は青山潤・大気海洋研究所教授と玄田有史・社会科学研究所教授。1300円(税抜き)。
(文責:サイエンスライター・東京大学特任教授 保坂直紀)