東京大学 海洋アライアンス東京大学 海洋アライアンス

将来の海洋国家日本を支える人材を育成し、現代の社会が直面する海洋に関連した課題を解決するため、日本財団の助成のもと、「総合海洋基盤(日本財団)プログラム」の中に多様な研究プロジェクトが立ち上げられました。そのうちの2つは、今日も日本財団FSI基金助成事業の一環として展開されています。

日本財団FSI基金として継続

国際的な海洋人材の育成とネットワークの構築

マグロやウナギなど海に関係する食の資源。希少金属などの海底資源。これら限りある資源の消費や開発をめぐり、国際的な第一線の舞台で世界を相手に交渉できる優れた人材がいま求められています。そのためには、海洋に関する高度な知識に加え、国際交渉に必要なスキルとネットワークをもつ人材を育てる必要があります。

この研究プロジェクトでは、海洋アライアンスの分野横断的な大学院教育プログラムである「海洋学際教育プログラム」の履修生から選抜した学生を、2〜3か月間、国際的な行政機関や研究機関に派遣します。世界の舞台で実務を体験するだけでなく、いまの日本に求められる課題を発見し、解決に導く方策を探求する現場即応型の研究をおこなうことが目的です。

この研究成果をつぎの海外派遣にフィードバックし、海にかかわる優れた人材の育成に役立つ、より充実したインターンシップ制度の確立を目指します。

プロジェクト長木村 伸吾教授新領域創成科学研究科
主担当特任教員山本 光夫特任准教授〜2019年3月
野村 英明特任助教〜2019年3月
メンバー日比谷 紀之教授理学系研究科
良永 知義教授農学生命科学研究科
八木 信行教授農学生命科学研究科
村山 英晶教授新領域創成科学研究科

日本財団FSI基金として継続

海洋動物の防疫のためのリスク情報の社会発信(マリンバイオセキュリティプロジェクト)

海洋動物の感染症の侵入・まん延を防ぐ。

海外には、国内に侵入すると養殖や野生を問わず海洋動物を死亡させ、産業や生態系に大きな影響を与える可能性が高い多くの感染症が存在しています。また、国内にも、一部の海域にのみに分布する感染症が存在しています。これらの感染症の侵入・まん延の防止は喫緊の課題となっています。

感染症の侵入・まん延防止は法令に基づく防疫措置が重要であることは言うまでもありませんが、水産業界、水産物の流通業界、観賞魚業界、釣り人など多岐にわたる関係者が感染症侵入・蔓延のリスクとその防止の重要性を認識し、自発的に防疫措置を行うことも不可欠です。

そこで、このプロジェクトは、海外や国内に存在する感染症に関する情報を収集・整理し、それぞれの感染症のリスク評価を行うとともに、その情報を社会発信することで海洋動物における防疫を一歩でも前進させることを目的とします。

プロジェクト長良永 知義教授農学生命科学研究科

終了したプロジェクト

「メガ津波」から命を守る防災の高度化研究

海で起きるマグニチュード9クラスの巨大地震にともなう「メガ津波」から全世界の沿岸国の人々の命をどう守るのか、私たちはこの課題に海洋科学の観点から取り組んでいます。

メガ津波による人的被害を最小限に抑えるには、津波の波高を迅速かつ正確に予測し、的確な警報を出して避難を促す必要があります。そのためには、沖合の海上において震源域の真上で津波が発生した直後にその波形をとらえることが重要な鍵を握ります。

そこで、このプロジェクトでは、津波の新たな予測方法として、沖合を航行する飛行機や船舶を津波の観測プラットフォームとして利用する方法について研究を行っています。この既存の交通インフラを活用した津波の観測システムを世界に向けて提案し、全世界の沿岸国の津波防災に役立てることが、私たちの最終的な狙いです。

プロジェクト長早稲田 卓爾教授新領域創成科学研究科
主担当特任教員丹羽 淑博特任准教授〜2019年3月
担当特任研究員広部 智之特任研究員〜2019年3月
メンバー日比谷 紀之教授理学系研究科
林 昌奎教授生産技術研究所
田島 芳満教授工学系研究科

終了したプロジェクト

海洋の利用に関する合意形成手法の開発

海は、さまざまな形で利用されています。漁業や海の交通、海水浴などのレジャー。近年は、海岸の自然環境を保護しようとする運動が高まりをみせ、次世代のエネルギー源として洋上風力発電の可能性を探る研究も始まっています。

限られた海をさまざまな人たちが利用しようとすると、ときに関係者の利害が対立することがあります。たとえば、海を観光資源とみる人たちと、自然保護を訴える人たちとでは、海に対する考え方は違います。

かならずしも利害が一致するわけではないさまざまな海の利用を、これからどう進めていけばよいのか。関係者が合意するには、どのような条件や手続きが必要なのか。事例研究などを通して、このきわめて実務的な課題にこたえていこうとするプロジェクトです。

プロジェクト長道田 豊教授大気海洋研究所
主担当特任教員諏訪 達郎特任准教授〜2018年3月
久保 麻紀子特任准教授〜2016年3月
担当特任研究員徳永 佳奈恵特任研究員〜2018年3月
保坂 直紀上席主幹研究員〜2017年5月
杉野弘明特任研究員〜2017年3月
メンバー城山 英明教授公共政策大学院
日比谷 紀之教授理学系研究科
八木 信行教授農学生命科学研究科
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