研究者発の海の話研究者発の海の話

「海」から展開する情報プラットフォームとネットワーク

LOICZが対象とする沿岸環境のイメージ(copyright Glynn Gorick/LOICZ)

LOICZが対象とする沿岸環境のイメージ(copyright Glynn Gorick/LOICZ)

沿岸域は海洋の中でも人間の影響が最も顕著で、そのガバナンスのあり方が持続可能な利用を維持する上で極めて重要である。日本では特に人口の大部分が沿岸平野に集中し、伝統的な食文化を育んできた水産資源は主に沿岸域で漁獲されてきた。一方で沿岸域は干拓・埋め立ての対象となってきた。主要な工業地帯は沿岸域に立地し、有機汚濁や、水俣病に代表される産業排水による公害が発生し、漁業被害のみならず人命にも悪影響を及ぼすなど様々な矛盾や問題が蓄積してきた。

このような沿岸域において問題を解決し望ましい環境を維持するには、自然科学と人文・社会科学系の研究者との連携、学会間連携、行政や民間、住民(市民、NGO)との連携が必要だろう。また周囲を海で囲まれた日本においては特に、国際的な連携が求められるだろう。

ここでは海に関わる諸問題のうち特に環境問題について、情報プラットフォームやネットワークに関する現状や取り組みを紹介する。

(山室真澄)
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