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【シンポジウム】「メガ津波から命を守るための防災の高度化研究」プロジェクト成果報告会(2018/3/3)

2018/03/07

東京大学海洋アライアンス総合基盤(日本財団)プログラムでは、津波防災を目的とする研究プロジェクト「メガ津波から命を守る防災の高度化研究」(以下、メガ津波プロジェクト)を2014年度より日本財団との共同事業(助成)として実施してきました。今回、メガ津波プロジェクトで得られた研究成果を報告し、さらに招待講演者をお招きして、今後の津波防災のありかたを議論する一般公開シンポジウムを、2018年3月3日(土)に東京大学本郷キャンパスにある工学部1号館15号教室において開催しました。約50名の参加者があり、津波研究者をはじめ、一般市民、行政、教育、産業関係者など様々な分野の方々が一堂に会しました。

シンポジウムは三部構成でした。第一部では最前線の津波研究者による招待講演として、対馬弘晃さん(気象庁気象研究所主任研究官)より津波の即時予測の現状と今後の展望について、さらに馬場俊孝さん(徳島大学教授)より最先端の津波シミュレーションについての講演が行われた。さらに、日比谷紀之・海洋アライアンス機構長(東京大学理学系研究科教授)より、「あびき」と呼ばれる気象擾乱に起因する津波に類する巨大波についての講演がありました。

第二部ではメガ津波プロジェクトの成果報告として、まず初めに早稲田卓爾・メガ津波プロジェクト長(東京大学新領域創成科学研究科教授)よりプロジェクトの全体像とその狙いについて説明が行われました。つづいて、現在および過去にメガ津波プロジェクトに携わった6名の特任教員・研究員から、それぞれ、津波来襲時の湾水振動予測、船舶搭載GPSおよび航空機搭載レーダーによる海面水位観測、船舶および航空機で得られた観測データを活用した津波予測シミュレーション、沖合津波計の最適配置について最新の研究成果報告が行われました。

第三部ではパネルディスカッションが行われました。会場の参加者から各々の分野の立場から多くのコメント・質問が寄せられ、津波防災研究の課題とこれから目指すべき方向性について活発な議論が行われました。


プロジェクト概要_早稲田先生.pngプロジェクトの概要を説明する早稲田プロジェクト長



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<< プログラム >>


第一部 司会:田島芳満(東京大学工学系研究科教授)
13:00 開会の挨拶:

日比谷 紀之(海洋アライアンス機構長,東京大学理学系研究科教授)


13:10 津波の即時予測:現状と今後の展望:

対馬弘晃(気象研究所地震津波研究部主任研究官)


13:40 遠地津波シミュレーションState-of-the-arts:

馬場俊孝(徳島大学大学院社会産業理工学研究部教授)


14:10 九州西方沿岸域を襲う巨大波「あびき」の正体をとらえる:

日比谷紀之(東京大学大学院理学系研究科教授)



第二部 司会:林昌奎(東京大学生産技術研究所教授)
15:00 総合海洋基盤(日本財団)プログラム「メガ津波から命を守るための防災の高度化研究」について:

早稲田卓爾(東京大学新領域創成科学研究科教授)


15:10 Q値を用いた津波来襲時における湾水振動の予測:

遠藤貴洋(九州大学応用力学研究所准教授)


15:30 民間定期フェリーに搭載したGPSによる五島灘における気象津波(あびき)の観測:

丹羽淑博(東京大学海洋アライアンス特任准教授)


15:50 メガ津波の早期検知に向けた航空機レーダーによる海面高度観測:

広部智之(東京大学海洋アライアンス特任研究員)


16:10 沖合船舶の航行情報を用いる津波の検出と即時予測への適用:

稲津大祐(東京海洋大学海洋資源エネルギー学部門准教授)


16:30 データ同化によるリアルタイム津波予測 (Real-time tsunami forecasting based on tsunami data assimilation):

Iyan Eka Mulia (東京大学地震研究所特任研究員)


16:50 波動場を求める津波インバージョンと沖合設置津波計の最適配置: 

舘畑秀衛(東京大学海洋アライアンス特任研究員)



第三部
17:20 パネルディスカッション モデレーター:早稲田卓爾(東京大学新領域創成科学研究科教授)

17:45 閉会の挨拶

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