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研究

回遊性魚類の行動解析と資源管理方策の策定(塚本勝巳、大気海洋研究所)

ふ化後1週間程度のニホンウナギのプレレプトセファルス
ふ化後1週間程度のニホンウナギのプレレプトセファルス

高度回遊性魚類は、地球規模で海洋を移動する。その適切な管理・保全には、広範な生活圏にわたる様々な生態学的知見と国際協調が不可欠となる。ここではウナギをモデル種として取上げ、その産卵回遊生態について研究した。その結果、2009年5月西マリアナ海嶺南端部で史上初となる天然ウナギ卵の採集に成功した。また水産総合研究センターとの共同研究により、これも世界初のウナギ親魚を計17尾捕獲できた。層別採集と遺伝子解析の結果、水深150-200mに数百尾程度の産卵親魚が集まって産卵行動を行うものと推定された。一方、日本、台湾、中国、韓国に接岸したシラスウナギの遺伝的解析を行ったところ、東アジアのウナギは遺伝子プールを共有する巨大な一集団と推定された。これらに基づいて、東アジアの共有財産であるウナギを永く保全すべく、関係各国の産学官からなる東アジア鰻資源協議会を組織して、資源管理方策の策定に着手している。

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