PEMSEA Youth Forum

2nd Youth Forumに参加して

農学生命科学研究科 神山 龍太郎(Ryutaro KAMIYAMA)

 今回のPEMSEA YFへの参加は私にとって初めての国際会議への出席であった。留学経験もなく、たくさんの外国人と英語で話すこと自体が初めての経験であり、英語でレクチャーを受けるのも今年の4月以降に数回あっただけであった。そのため、正直に言えば今回のYFの全ての会話やレクチャーを聞き取ることができたわけではない。しかし、本当に貴重な体験であったと感じている。

 その理由の1つ目は、自分自身の環境問題に対する意識を改めることができたという点である。私は、大学入学以前は環境問題に非常に強い問題意識を持っていた。しかし、自身の専門として水産を選び、中でも漁業管理を専門として選択していく中で、環境問題に対する関心が弱くなってきていた。さらに言えば、捕鯨問題やマグロのCITES附属書記載問題における環境保存主義と(日本の)水産学の対立や「きれいな海と豊かな海」の間の矛盾感から、環境問題を遠く感じるようになっていた。

 しかし、今回のYFに参加し、環境問題に対し強い問題意識を持ち、かつ、その解決のために行政や市民団体など様々な舞台で行動する同世代の友人たちと接する中で、改めて環境問題を内部化することができたと思う。また、現実として漁業問題よりも環境問題の方が社会的、政治的に注目されていると感じ、東アジアの沿岸漁業管理を研究する上で、環境分野の社会活動の影響を考える必要があることを考えさせられた。当然といえば当然であるが、研究室の中で自身の専門分野について考えているだけでは気づきにくいことだ。

 理由の2つ目は、東アジアの各地域に友人ができたことである。前述した通り、彼らは強いキャラクターを持ち、それぞれの問題意識のもと主体的に活動している。そのような友人と互いに励ましあい、時に議論しながら、世界の様々な問題の解決に取り組んでいきたい。

 以上が私の感想である。今後も多くの日本の若者がこのYFに参加し、アジアの友人と連帯感を広げ、深めながら、それぞれの課題に向けて進んでいければ素晴らしいと思う。最後に、このような貴重な機会を下さった東京大学の先生や事務の方々、海洋政策研究財団の方々、PEMSEAスタッフの方々、その他ご尽力いただいた方々に、心より御礼申し上げます。

次回に参加する方へ

学際情報学府 学際情報学専攻 高砂 友里子(Yuriko TAKASAGO)

 私は特に海にかかわることを専門にしているわけではないし、英語もそんなに得意ではない。しかし、このような国際会議に参加できる機会はめったにない。他の国の同年代の人が何を考えているのかも知りたい。マニラにも行ったことがない。はじめ8日間という日数を聞いて参加するのを悩んだ。しかし、それだけで参加するのをあきらめてしまうのはとてももったいないな、と思う。など、さまざまな考えから参加しようと決意した。今は参加して本当によかったと思っている。

 フィリピン料理というジャンルを聞いたことがなかったので、食事の内容を想像できなかったが、実際食べてみたらとてもおいしかった。スペイン風で、味が濃い。そして、午前と午後の会議の間にはそれぞれコーヒーブレイクが必ずあり、そこに出てくるケーキも昔ながらのバターケーキ風で美味しかった。本来ならコーヒーブレイクは、会議で決まらなかったことを国同士でもっとやんわりと調整しあう場らしいが、YFではそのような必要はなかったのでみんなで話しを続けながらコーヒーブレイクを楽しんだ。
ホテルはYF参加者みんなが同じホテルに泊まっている。他国からの参加者はほとんどが2人部屋だったが、私たち日本グループは1人部屋だった。毎日英語に囲まれていたから部屋ではほっと一息つくことができた。ただホテルを1 歩出ると、そこはやはりマニラで、少し怖かった。

 フィリピンに出発する前に、福代先生に本をいただいた。『フィリピン―ハロハロ社会の不思議を解く』という本である。本にも書かれていたが、日本の仕組みを持っていって他国にあてはめても成功しない、ということを実感した。またこの本の通りYFやフィリピンはハロハロ的な集まりで、とても学ぶことが多かった。宗教、文化など、国を構成する要素はとても多い。そしてYFでは、今回だけで終わってしまわない国益に縛られない交流、つながりが実現できたと思う。

 また私は博物館を専門にしているのだが、Youth Forumでも一度博物館の方が講演して下さる機会があってとても勉強になった。博物館が今後どのような活動をしていくかも非常に重要だ、というお言葉もくださった。従来の博物館の枠組みに縛れず、博物館という俯瞰的な立場を活かしてさまざまな関連機関に貢献していくことも今後博物館の活動として求められているのではないかと感じた。

 今回このような素晴らしい機会を与えてくださってありがとうございました。とても良い経験ができ、私なりにさまざまなことを感じ、学ぶことができました。今回このような貴重な機会を与えてくださった方々に、心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

Stimulating experience

公共政策大学院 Soichiro MOCHIDOME(持留 宗一郎)

 It has been a month since I came back to Japan, but the days at Manila to attend PEMSEA YF remains vividly in my mind. Through eight days with insightful friends, I cultivated my own understandings on coastal management and their intimate relations with the climate matters, not only from the points that I had learned as my majors, but also from the new angles.

 When I heard the detail of YF during the class of Ocean Alliance, I thought it was a chance to capture the characteristics of ocean management internationally. I myself have been studying ocean policy in light of international law, but when enrolled in the classes, all the time I realised that one needed to learn ocean-related subjects which were not familiar to his own speciality in order to grasp 'interdisciplinary approaches.' The case was very mine, and all the more I would like to know how the same generation in Asian countries do think and how we can share own experiences.

 The congress would gave us various perspectives and interests with many lecturers from the various fields, and they stimulated us delegates all the time by giving questions and keywords interactively. Living in different environments, we found consensus-making hard, but we reached a mutual consent all the harder and more seriously to face the reason why problems occurred and the way how we diminish ill effects. The hardest part was a preparation of YF Statement that was done in the night in day 3 as a summary of what we had done in persuasive words. Many opinions, many words and many ideas - 60 people and its representing 15 delegates had respective results, so everyone laid emphasis on different things. Then, I newly realised that the ways of understanding and attaching importance vary as we move on. Another comprehension could be another solution, some said. We finally put various possible objectives in uttering text, but even the summary cannot include our broad discussion and improvement of our own sense of environment.

 Statement was a initial step, and with almost 60 delegates, I shared many common senses and promised cooperation crossing borders. Though we lost enough sleep all the schedule, more fruitful friendship was built amongst us toward future activities.

 With efforts to utilise what I achieved during the attendance, I would like to deepen my research and knowledge for the sake of improvement of Asian coastal management in my own way. Lastly but not least, I sincerely appreciate all the people concerned who made it possible to dispatch us at the triennial PEMSEA congress and YF with future leaders from Asian countries. I look forward to hearing that following students would acquire new possibilities. and long friendships.