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活動報告

【第12回イブニングセミナーで『東北地方太平洋沖地震に関する震災復興調査団第1次第2次学内報告会』を開催】(2011/6/14)
2011/07/20

12回海洋アライアンス・イブニングセミナー

東北地方太平洋沖地震に関する

震災復興調査団第1次第2次の学内報告会


2011年6月14日(火)18時から,本郷キャンパス旧理学部1号館150号室で標記セミナーが行われ,およそ40名が参加した.同セミナーは海洋アライアンスのメンバーの相互理解と親睦を深めるために研究を紹介し合うのが趣旨であるが,今回は海洋アライアンスが派遣した震災復興調査隊の結果(速報)の報告会として行われた.


プログラム

1.海洋アライアンスの取り組み

野村英明(大気海洋研究所)

2.第一次隊報告

八木信行(農学生命科学研究科)

3.第二次隊報告

 1)津波堆積物の調査

浦辺徹郎・松本良(理学系研究科)

 2)津波到達域の調査

高川智博(工学系研究科)

 3)水中ロボットを使った大槌湾の調査

巻 俊宏(生産技術研究所)

4.津波被災地の土地利用変遷

茅根 創(理学系研究科)

5.総合討論


 野村特任研究員の「海洋アライアンスの取り組み」では,海洋アライアンスが震災から1週間後に推進委員を招集したことなどを時間経過と共に解説した.まず,最初の検討会で,今回の震災が津波地震であり海洋からの貢献が不可欠であること,分野を超えたシンクタンク機能を発揮すべきこと,「学」のなすべき役割として中・長期的提案をすること,そして復興にむけた調査団を派遣する等を決めた経緯と,復興調査団第一次隊の調査(主に石巻,気仙沼)が紹介された.

 八木准教授からは第一次隊の全体説明及び被災の激しさで大槌は際だっていたことなど個々の被災状況について報告があった.津波堆積物の調査を行った浦辺教授と松本教授から,堆積物をみることで最低何回津波が襲来したかがわかる一方,痕跡の消失の早い堆積物をもちいて最大浸水域を推定すると過小評価する可能性が示された.高川助教は,津波到達域の調査から,反射波の有無が津波高を左右し結果として被災状況が異なってくるとの報告があった.巻准教授は水中ロボットを使った大槌湾の調査で,水中のビデオ映像及び音響調査を組み合わせた研究,実際の海底の様子を紹介した.茅根教授は,津波被災地の土地利用の変遷事例を示し,被災要因あるいは被災を免れた要因の場所ごとの調査が必要であることが報告された.

 最後に総合討論では,湾口防波堤の役割の調査や,平野部における防災計画作り,防災のあり方に関して,予定時間を越えて活発な意見交換が行われた.今後は成果を復興に役立てるべく貢献していく所存である.参加者には大学院生も多く,その関心の高さは彼らが震災後の社会で即戦力として活躍してくれることを期待させる.


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海洋アライアンス震災復興調査第1-2次隊の活動範囲


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