活動報告活動報告

活動報告

【生物多様性条約COP10サイドイベントで海洋アライアンス大学院生のワークショップを開催】(2010/10/16)
2010/10/25

海洋アライアンスワークショップ結果報告

【海洋の生物多様性を考える】


   日時場所:2010年10月16日(土)

        名古屋市中区栄3-18-1,国際デザインセンタービル

   主  催:東京大学 海洋アライアンス


概要

 10月18日から29日まで名古屋で開催される生物多様性条約COP10に合わせ,海洋アライアンスの海洋学際教育プログラムを受講する大学院生グループが国際社会に向けた発表を行うことを中心に据えたワークショップを開催しました.

 会議にはCOP10に出席するために名古屋を訪れている国際的な研究者や専門家が約20人参加し,英語による発表と議論を行いました.また,日本からも東京大学だけでなく,東京海洋大学,(独)水産研究センターからも研究者が出席しました.

 ワークショップでは,海洋アライアンスの八木信行特任准教授が世界や日本において漁業対象資源が悪化している現状を発表し,国際機関や各国政府による漁獲規制などの手段だけでなく,消費者による賢い選択が重要になっている点,実際,消費者に持続可能な漁業で漁獲した製品であることを示すエコラベリング制度が日本でも実施されている点などを紹介しました.

1ワークショップ参加学生.jpg

ワークショップに参加した3名の大学院生

2発表風景.jpg

学生の発表風景


 続いて,学生代表である緒方悠香さん(農学生命科学研究科博士課程2年)が,学生による合宿等を通じてこれまで学んできた海洋生物多様性に関する検討を行った結果を発表しました.具体的には,満限まで利用されている魚種と,まだ開発余地がある魚種が混在する中で,後者の消費を促進するための手段として,「生物多様性レシピ」を提案し,色々な魚種を資源状況に基づきスコアー付けをして消費者に情報発信するというものです.同じく参加した菅沢承子さん(農学生命科学研究科修士1年),大里和輝さん(新領域創成学研究科修士1年)も,その意義などについて説明を行いました.


3質疑に答える学生.jpg

質疑に応える学生


 これに対し,招待科学者であるセルシュ・ガルシアさん(国連食糧農業機関前水産資源部長)や,デスピナ・シモンズさん(EBCD:欧州保全開発ビューロー部門長)からも肯定的な講評をしました.特に,今までのエコラベルは,それが添付されているのかいないかという2者択一になる一方で,生物多様性レシピは連続的なスコアーが付く点で有利との学生の主張に多くの賛同が集まりました.

 学生たちは,出席していた欧米各国の大学研究者や,国際機関関係者などと交流を深め,今後の研究面,更にはキャリアー形成にも役立つ経験をしたと思われます.


Contents
活動報告一覧
page top